終演!また3月にお会いしましょう

12月8日-12月9日 「イエスタデイ下関公演 in BILLIE~Pre version~」へのご来場、誠にありがとうございました。

@k.kuzukami

急遽、朗読形式での上演となりましたが、作品と朗読の形式がことのほかJazz Club BILLIEの雰囲気にぴったりで、とてもご好評いただきました。

@k.kuzukami

動きもなく、照明も最小限、シンプルに演者たちの声で戯曲の言葉を味わう公演。不安もありましたが、客席が近く、お客様が集中して聴いてくださっているのがわかって、とても嬉しかったです。

個人的には、演出・キャスト陣のプロフェッショナルな仕事に驚き続けた稽古から本番の10日間でした。事前にオンラインでのディスカッション稽古が数日ありましたが、わずか7日の稽古で、VARLIVE形式(映像と音楽、台本をもって動き回る俳優たちとの新しい形の朗読)ランスルー+全く別物の朗読形式での上演までできてしまう凄技――。4日目にして通しができてしまったのにもビックリでしたが、6日目には衣装付きでの通しリハーサル。身体をフルに使う演出に汗を流しながらの熱演、とにかく皆さん、1つ1つの言葉への反応、体現クオリティがレベル違いです。お手伝いに来ていただいていた大谷さんも「プロは違う!」と絶句していらっしゃいましたが、【最強キャスト】の言葉に偽りなし!! です。

朗読そのものは、1日のみの稽古ですが、「ここは声を揃えて」の演出に、一発で全員の声が揃うのです。どんどん出される演出に、瞬間的にオリジナリティをも加えて体現するキャスト陣。本当に素晴らしいキャストに恵まれて実現できた公演でした。図らずも、3月にも延期公演が開催できることになり、更に3か月の熟成期間を経てのVARLIVE形式上演が楽しみで仕方ありません。

こちらは終演後のキャスト・スタッフ全員集合の写真。

@k.kuzukami

舞台写真や集合写真は、葛神清さん(右端 @k.kuzukami)が撮影してくださいました。今回、たくさんの方にご支援、ご協力を賜りました。会場のBILLIE、稽古場としてお借りした北九州芸術劇場、フライヤーを置いてくださった各所、折り込みしてくださった他公演関係の皆様、そして稽古~公演まで設営や音響、あらゆるお手伝いをしてくださった大谷さん、プロジェクターのマスキングをしてくださった中村さん、人影として作品の重要なシーンを担いつつも、会場内受付、物販、ご案内も担当してくれた人影シスターズ、物販お手伝いに来てくださった下関リーディングの会の厚母さん、お名前をあげればきりがないほどの多くの方々。今回の公演を支えてくださったすべての方へ心より感謝申し上げます。

こちらは、メインビジュアルを描いてくださった水彩画家 鵜木政幸さんと、原画をキャストで囲んでの記念撮影。メインビジュアル原画は、上演中舞台上手奥で公演を見守ってくれていました。(原画、と~っても素敵です💕)3月公演でも会場で展示をしたいと思っていますので、是非公演と共にお楽しみください。

「イエスタデイ下関公演 in BILLIE~Pre version~」は終演しましたが、2024年3月15日、16日には下関市生涯学習プラザ 宙のホールで、本来予定していた上演形式、動き回るCASTと音楽、映像での公演開催が決まっています。

既に、衣装付きの通し稽古も終え、今回の朗読公演とは全く違う作品のような仕上がりとなっています! チケットの発売予定日や、公演詳細など、今後、順次こちらのサイトやSNSでアップしてまいります。

まだまだ続く、イエスタデイ下関公演! 3月に劇場でお会いしましょう♪

ぜひ、お楽しみに(^o^)丿

(制作 江原)

ビジュアル1のお話

 本公演のメインビジュアルは、水彩画家・鵜木政幸さんの画。鵜木さんの作品との出会いは、2021年秋、下関、北九州両市を中心に創作活動を行う作家の作品展『展days』でした。

 彫刻や絵画、写真など多彩な展示作品を見ていく中で、ある画を見た瞬間に惹きつけられました。画の前で足が止まり、遠くから近くからと、長い時間じっと見つめていたのを覚えています。ふと、作者のプロフィールが目に入り、その画が『展days』主催者である鵜木政幸さんの作品であることを知りました。このとき確か私は「この画がとってもとっても好きです」みたいなことを言っていたような気がします。

*『展days』で鵜木さんの作品と 

 以来ずっと、鵜木さんの描く自然で、どこか温かく人を見つめている画に心惹かれていました。

 本公演メインビジュアルのイメージが定まらずに悩み続けていた時、何度も原作を読んでいくうちに、ふと、鵜木さんの画が思い浮かびました。鵜木さんが描かれる画をメインビジュアルにできたら……。けれども、畏れ多く、なかなか言葉に出せずにいました。

 かといって、他にこれだと思える写真も絵も思い描けず、日にちだけが過ぎていきます――。ある日、主催者でもある娘の千花に「実は、ビジュアルを鵜木さんに描いて欲しいとずっと思ってて――」と、こぼしてみると、間髪入れずに「なんでそれを早く言わないの! お願いしてみようよ!!」と返ってきました。千花は、その場ですぐに鵜木さんへご連絡をしたのです。小さい声でこっそり言ったのに、思わぬ展開にびっくりです。

 それから、お会いし、具体的なお話をして、引き受けていただける事になった時には、驚きと喜びとで胸がいっぱいでした。それだけでも奇跡のような出来事なのに、とても細やかにご対応いただき、本公演の為に新たに描かれた作品は、ラフスケッチの段階から公開許可をいただきました。ご協力と大きなご支援に感謝の想いを持って、順次公開してまいります。

 特設サイト公開時からのビジュアル1の移り変わり

 鵜木さんとのお仕事は、驚きと感動の毎日です。サイト公開後も、日々、細やかに修正してご提案くださるなど、小さなやりとりからも学ぶことがたくさんあります。作品はもちろん、仕事としての作品との向き合い方も心から尊敬できるアーティストの方とご一緒させていただき、身が引き締まる思いです。

 この4枚はメインビジュアル制作前のラフイメージ。鵜木さんからのご提案で、ビジュアルにも序章がつきました。

『ビジュアル1は、次郎と塩子です。すでに生活している土地へ言わば異邦人である他の人たちがやって来るわけですが、このビジュアル1はホームページのみ先行して使い、劇の進行とリンクさせ、序章のつもりで描きました。ホームページを開くともうすでに劇は始まっているというわけです。』

 なんて素敵な心躍るご提案! そう、すでに「イエスタデイ」の物語は始まっているのです。ここから更に、メインビジュアルへと物語が進んでいく模様も、特設サイトでお楽しみいただければと思います。

(制作 江原)

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